プレフィルターとは?役割・必要性・種類をわかりやすく解説|メインフィルターを守る基本知識
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目次
- プレフィルターとは?基本的な役割と仕組み
- なぜプレフィルターが必要なのか
- プレフィルターを導入するメリット
- プレフィルターの主な種類と特徴
- プレフィルター選定時のポイント
- プレフィルターと主フィルターの役割分担
- 使用環境別に考えるプレフィルター設計
- メインフィルター寿命・コストへの影響
- 設備担当者がよく悩むプレフィルターQ&A
- まとめ:設備全体の安定稼働を支える縁の下の存在
- プレフィルターとは?基本的な役割と仕組み
プレフィルターとは、空調設備や換気設備において、メインフィルター(中性能フィルター)の手前に設置される一次フィルターのことです。
主な役割は、空気中に含まれるホコリ・チリ・繊維くず・花粉などの比較的大きな粒子を事前に捕集することにあります。
空調設備では、外気や循環空気を取り込みながら連続運転が行われますが、その空気には目に見えない異物が必ず含まれています。
これらを直接主フィルターに通すと、メインフィルターが短期間で目詰まりを起こし、性能低下や圧力損失の増大を招きます。
プレフィルターは、こうした問題を未然に防ぐための**「防波堤」**のような存在であり、設備全体の性能を安定的に維持するために欠かせない部材です。
- なぜプレフィルターが必要なのか
プレフィルターが必要とされる最大の理由は、メインフィルターの寿命を延ばすためです。
メインフィルターは高性能である反面、価格が高く、交換作業にも時間と人手を要します。
プレフィルターがない状態で運用すると、主フィルターは想定以上のスピードで汚れ、交換頻度が増加します。
その結果、
- 運用コストの増大
- 突発的な設備停止
- 風量低下による空調効率悪化
といった問題が発生します。
プレフィルターは、設備を止めない・無駄なコストを生まないための必須パーツと言えるでしょう。
- プレフィルターを導入するメリット
プレフィルターを適切に導入することで、次のようなメリットが得られます。
- 主フィルターの交換頻度を低減
- 圧力損失の上昇を抑え、省エネ運転を実現
- メンテナンス計画が立てやすくなる
- 突発的なトラブル対応を削減
特に工場や業務用施設では、設備停止が生産性や事業継続に直結します。
そのためプレフィルターは、BCP(事業継続計画)の観点からも重要な要素とされています。
- プレフィルターの主な種類と特徴
プレフィルターには用途や設置環境に応じてさまざまな種類があります。
パネル型プレフィルター
最も一般的なタイプで、低コストかつ交換が容易。
軽度〜中程度の粉塵環境に適しています。
金属メッシュフィルター
洗浄して再利用でき、ランニングコストを抑えたい現場向け。
粗大粒子や油分を含む環境でも使用されます。
ハニカムネット鉄芯巻きプレフィルター
サランハニカムネットを鉄芯枠に縫製するフィルターです。
圧損が低く、かつ洗浄がしやすいタイプです。
- プレフィルター選定時のポイント
プレフィルター選定では、以下の観点が重要です。
- 設置環境(粉塵量・湿度・油分)
- 捕集対象の粒径
- メインフィルターとの相性
- 交換・洗浄のしやすさ
- トータルコスト
価格だけで判断せず、設備全体の最適化という視点で検討することが、長期的なコスト削減につながります。
- プレフィルターとメインフィルターの役割分担
プレフィルターとメインフィルターは、明確な役割分担によって機能します。
メインフィルターは微細粒子を高効率で捕集する反面、目詰まりしやすい構造です。
一方プレフィルターは、捕集効率よりも通気性・耐久性を重視した設計になっています。
この分担が守られることで、メインフィルターは本来の性能を長期間維持できます。
プレフィルターは、メインフィルターの性能を最大化するための前提条件なのです。
- 使用環境別に考えるプレフィルター設計
工場・製造現場
粉塵量が多く、油分や金属粉を含む場合もあります。
目詰まりしにくく、清掃や交換が容易な仕様が求められます。
オフィス・商業施設
連続運転が前提となるため、風量安定性とメンテナンス負荷低減が重要です。
クリーン寄りの環境
メインフィルターを長持ちさせるため、計画的なプレフィルター交換が前提となります。
- メインフィルター寿命・コストへの影響
プレフィルターを適切に使用することで、
- メインフィルター寿命の延長
- 交換回数削減によるコスト低減
- 設備停止リスクの低下
といった効果が得られます。
単価の安いプレフィルターでも、設備全体では大きなコスト削減効果を生み出します。
- 設備担当者がよく悩むプレフィルターQ&A
- 交換頻度の目安は?
A. メインフィルターの寿命から逆算するのが基本です。 - 見た目が汚れていなくても交換すべき?
A. はい。圧力損失や風量低下が出始めたら交換を検討すべきです。 - 安価なプレフィルターでも問題ない?
A. 設備に合わない場合、主フィルター寿命を縮める可能性があります。 - まとめ:設備全体の安定稼働を支える縁の下の存在
プレフィルターは、単なる消耗品ではありません。
メインフィルターを守り、設備を安定稼働させ、コスト・省エネ・保全品質すべてに影響を与える重要部材です。
空調・換気・加湿設備を見直す際には、
ぜひプレフィルターを脇役ではなく、設備運用の要として捉えてみてください。