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2023.12.20
空調用プレフィルターの種類 その2
こんにちは、栄伸工業の小田です。 前回紹介しましたフィルターはいわゆる一般的なビル空調のフィルターです。 空気中に含まれるゴミを取り除く為のフィルターとなります。 今回は特殊な状況下で使用されるプレフィルターの紹介をしていきたいと思います。 ロックフィルタ このフィルタは繊維をカール状に加工し結合させたフィルタです。 化繊のサランロックやVロック、天然繊維のパームロックなど種類も豊富に取り揃えております。 このフィルタの特徴はなんといっても通気性が高く、かつ表面積が広い為、除塵率も高くなっております。 水切れがよく、難燃性・耐薬品性が高いサランロック、天然植物繊維の為、環境にも優しいパームロックと用途にあった使い分けも出来ます。 またこの素材はフィルターとしてだけではなく土木工事の下地・水槽の濾過材など、幅広い用途もございます。 厨房用フィルタ 厨房に使用するに当たって何が一番重要かと言いますと、なんと言っても油ですね。 一般的は不織布フィルタでももちろん油は除去できますが、キメが細かい為、すぐに油だらけになって使い物になりません。 そういう厨房に適したフィルタというのがデミスターフィルタやグリスフィルタやルーパーフィルタと呼ばれるフィルタです。 基本的に全て金属のフィルタとなり通気性が高く、洗浄がしやすくなっております。 ロングライフフィルタ ロングライフと名前の通り、長期間に渡って使用出来るフィルターです。 ろ材を山形に織って少し枠の厚みを大きくしたフィルターとなります。 上記はサランネットを織った製品ですが、PSろ材など一般不織布でも加工は可能です。 山形に織る事により表面積を増やし長寿命となる仕組みとなります。 このように、プレフィルターと一概に言っても多くの種類がございます。 前回今回と基本的な括りでご紹介しましたが、不織布の中にも化繊もありガラス繊維もあり、抗菌・脱臭などの付加価値が付いたものなど細かい違いを上げるとキリがありません。 ご使用の場所や用途、状況により最適なフィルタをご紹介させていただきますので、プレフィルターをご検討の際は是非栄伸工業へご相談くださいませ。 製品情報はコチラ お問い合わせフォームはコチラ -
2023.12.18
空調用プレフィルターの種類 その1
こんにちは、栄伸工業の小田です。 前回お話した通りプレフィルターはあらゆる施設で取り付けられております。 敷地数坪の料理店から1日かけても回れないような巨大ショッピングモールまで、全国には色々な形やニーズに沿った施設が星の数ほど存在します。 それに伴い、プレフィルターもそれぞれの施設に沿った商品があり、ゴミを捕集するのはもちろん、脱臭や抗菌・防カビ、最近ではコロナの問題があり抗ウィルス対応のプレフィルターも出てきております。 それ以外にもゴミの種類や大きさ、交換や洗浄のしやすさなどそれぞれの必要に応じたフィルターがあります。更にそれらは見た目で区別が中々つきにくいので、メンテナンス業の方でもすべてを把握してはいらっしゃらないと思います。 ですのでプレフィルターが汚れていて交換されたいとお考えの方でも、どこに何を頼んだらいいか分からないとお悩みの方が多いと思われます。 そこでざっくりではありますが、プレフィルターの種類をご紹介いたします。 不織布フィルター これはアルミの枠(ステンレスもございます)に不織布のフィルターを入れたものです。 特殊な状況下でない一般的な場所で使用されているプレフィルターならまずこのタイプかと思われます。この不織布フィルターは万能でして、捕集効率も高く薬品との相性もいいので、防臭・抗菌などを組み入れやすく、それでいて安価で流通しております。 取り扱いメーカーも多いので在庫が豊富で短納期にも対応しやすいフィルターです。 欠点といえば圧力損失が高いのでメンテナンスや洗浄・交換をまめに行う必要がございます。 鉄芯巻フィルタ これはPPハニカム(サランハニカム)鉄芯巻フィルタと呼ばれるもので化学繊維をハニカム(蜂の巣)織りにしたものをフィルタとして使用しております。 皆さんもご自宅のエアコンを開けると出てくるフィルターをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。 蜂の巣のように立体構造で繊維を織る事によりゴミをキャッチしやすくしており、パッと見はスカスカに見えますがそこそこの捕集効率がございます。 このフィルターの利点としましては鋼線に巻き付けてミシン加工にて仕上げますので、厚さが5mm程度と薄くお手軽に使用できます。 洗浄もしやすく取り扱いもしやすいので、そこまでの捕集効率を求められないのであればおすすめのフィルターと言えます。 その他にも種類はございますが、少し長くなりましたので次回、その2に続きます。 製品情報はコチラ お問い合わせフォームはコチラ -
2023.12.15
空調用プレフィルターの成り立ち
はじめまして。弊社で代表を務めております小田と申します。 ブログ開設にあたり最初のテーマとしては、やはり弊社の主力商品であるプレフィルターについて書きたいと思います。 そもそもプレフィルターとはなんぞやという話ですが、辞典にてプレ(PRE)を調べますと、「あらかじめ」「…以前の」「…の前部にある」の意 とあります。フィルターにおけるこの「…」の部分に何が入るかと言いますとHEPAフィルターなどの高性能フィルターが入ります。 つまり高性能のフィルターを万全の働きを補助する為にあらかじめ大きいゴミを取り除くという役割を果たしているのがプレフィルターと呼ばれるものなのです。 別名で粗じんフィルターとも呼ばれています。粗じんというのは粗いゴミという意味です。 さてその様に補助として生まれたフィルターなのですが、時代の変化により補助という役割を超えて使用されるようになります。 昔と現代の生活を比べて何が一番変化したかと言われると空調環境ではないかと思います。昔のオフィスには空調なんてものはなかったんですよ。今では信じられないかもしれませんが、オフィスの真ん中に氷柱を置いて扇風機で循環させていた会社もざらにあったのです。もちろん窓も全開にすることも出来ましたし。考えたらちょっと怖いですね。 余談が長くなりましたが、空調施設がほぼ備え付けられている現代では、高性能なフィルターをつける必要のない空調機が殆どになりました。とは言え、空気が循環する中でゴミの除去は空調機の為にも必要ですので、プレフィルターのみを付ける空調機が主流になってきたのです。 今ではどんな巨大な施設に行っても、夏は涼しく、冬は暖かいと思います。そこには必ずプレフィルターが付いています。 皆さんが思っているよりも遥かに身近に存在するプレフィルター。 ご用命の際はプレフィルターを専門で製造しております、弊社に是非ご相談ください。 製品情報はコチラ お問い合わせフォームはコチラ